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試験の概要

【データセンター識別番号】

HE0201

【プロトコール名】

成人白血病に対するHLA 一致同胞ドナーからの同種骨髄移植と
同種末梢血幹細胞移植の臨床第V相非盲検無作為割付比較試験

【研究組織】

厚生労働省がん研究助成金
「非血縁者間の同種血液幹細胞移植による悪性腫瘍の治癒率の向上に関する研究」(原田実根班長)

【プロトコール状況】

登録開始日
2002年7月
登録中
2004年3月
登録症例数 (2004年3月現在)
登録:16例

【研究デザイン】

第III相臨床試験

【目的】

成人白血病に対する同種移植幹細胞としての骨髄幹細胞と G-CSF 動員末梢血幹細胞の有効性と安全性を比較する。

【対象患者】

成人白血病患者のうちHLA 一致血縁ドナーから得られる同種造血幹細胞移植が適応と判断される症例

【治療計画】

登録被験者は、骨髄移植群 (BMT 群)と末梢血幹細胞移植群(PBSCT 群)に無作為に割り付ける。
移植前治療は原則としてBu/Cy もしくはCy/TBI regimen とし、GVHD 予防及び発症時の primary treatment、Growth factor の使用、感染症予防対策についても protocol に規定された方法を用いる。
●BMT 群:全身麻酔下にて、ドナーから採取した骨髄液を移植に用いる。
●PBSCT群:ドナーにG-CSF を皮下投与し、アフェレーシスにより採取した末梢血幹細胞を移植に用いる。

【主要評価項目】

time-to-event 解析による無病生存期間 (Leukemia-free survival)、及び全生存期間(Overall survival)を群間比較する。

【副次評価項目】

以下の項目等について BMT 群と PBSCT 群を群間比較する。

  • 急性GVHD の頻度とその重症度
  • 慢性GVHD の頻度とその重症度
  • 移植後100 日以内の全死亡(day-100 mortality)及び非再発期死亡 (non-relapse mortality)
  • ドナーに対する安全性

【被験者】

HLA一致血縁者間同種造血幹細胞移植のドナー及びレシピエント

[レシピエントの選択基準]

  1. 同種造血幹細胞移植が通常適応になる以下の白血病患者で病期は問わない。
    • 急性骨髄性白血病(FAB 分類で診断された、骨髄異形性症候群からの移行例を含む)
    • 急性リンパ性白血病
    • 慢性骨髄性白血病
  2. 年齢が16 歳以上かつ55 歳以下で移植の支障となる臓器障害がない
  3. 年齢が10 歳以上かつ65 歳以下の HLA 一致同胞もしくは HLA 表現型一致血縁者ドナーを有する
  4. 初回造血幹細胞移植である
  5. 文書による同意が得られている

[レシピエントの除外基準]

被験者となるレシピエントの選択に際し、次の項目に該当する患者は本試験の対象としない。

  1. HIV抗体、HTLV-I抗体、HBV抗原陽性の患者
  2. T細胞除去などの移植細胞処理を行う予定のある患者
  3. 授乳中、妊娠中、あるいはその可能性のある女性
  4. ECOG の performance status (付表1参照)が2 以上の患者
  5. コントロール不良な活動性の感染症を有する患者
  6. 本protocol において使用を規定する GVHD 予防薬、G-CSF 製剤等に重篤な過敏症を有する 症例
  7. その他試験担当医師が不適当と判断した患者

[ドナーの選択基準]

  1. HLA 一致の同胞および表現型一致の血縁者
  2. 年齢10 歳以上65 歳以下の者
  3. ドナーまたは代諾者が、骨髄採取またはG-CSF 投与後の leukapheresis のいずれかに無作為に割り付けられることに文書による同意が得られていること
  4. 全身麻酔下の骨髄採取、及びG-CSF 投与後のアフェレーシスを施行することに支障となる障害を有さないこと

[ドナーの除外基準]

被験者となるドナーの選択に際し、次の項目に該当する患者は本試験の対象としない。

  1. 血液学的異常(白血球数及び分画、ヘモグロビン値、血小板数)を認める者
  2. HIV 抗体、HTLV- I 抗体、HBV 抗原、HCV 抗体陽性の者
  3. 授乳中、妊娠中、あるいはその可能性のある女性
  4. G‐CSF に対するアレルギーを有する者
  5. 血栓症の既往あるいはその危険因子を有する者
  6. 触知可能な脾腫を認める者
  7. 間質性肺炎を合併あるいは既往として有する者
  8. 悪性腫瘍の既往、過去の抗癌剤の投与歴、過去の放射線照射歴のある者
  9. 治療を要する心疾患、肺疾患、腎疾患、肝疾患を有する者
  10. 炎症性疾患・自己免疫疾患を合併あるいは既往として有する者
  11. レシピエントの体重と比較して、著しく体重の軽い者
  12. 心理的、生理的、あるいは医学的な理由により末梢血幹細胞採取あるいは骨髄採取に耐えられないと考えられる者
  13. 「日本造血細胞移植学会:同種末梢血幹細胞移植のための健常人ドナーからの末梢血幹細胞の動員、採取に関するガイドライン」(付)を遵守する上で不適切と考えられる者
  14. その他試験担当医師が不適切と判断した者

【症例数と症例集積期間・進捗状況】

予定症例数
340症例
症例集積期間
2年
観察期間
2年

【試験参加施設一覧】

NO. 施設名 科名 試験責任医師
1 北海道大学医学部付属病院 血液内科 今村 雅寛
2 札幌北楡病院 内科 笠井 正晴
3 市立函館病院 内科 政氏 伸夫
4 秋田大学医学部 第三内科 廣川 誠
5 獨協医科大学附属病院 血液内科 三谷 絹子
6 自治医科大学附属病院 輸血・細胞治療部 室井 一男
7 筑波記念病院 血液内科 小松 恒彦
8 千葉大学医学部附属病院 第二内科 西村 美樹
9 国立がんセンター中央病院 幹細胞移植科 高上 洋一
10 東京都立駒込病院 血液内科 坂巻 壽
11 慶應義塾大学医学部附属病院 血液内科 岡本 真一郎
12 神奈川県立がんセンター 血液科 丸田 壱郎
13 富山県立中央病院 内科 吉田 喬
14 金沢大学医学部附属病院 第三内科・輸血部 中条 達也
15 信州大学医学部付属病院 第二内科 伊藤 俊郎
16 名古屋第一赤十字病院 第四内科 小寺 良尚
17 名鉄病院 血液内科 佐尾 浩
18 愛知県厚生連昭和病院 内科 森下 剛久
19 名古屋大学大学院医学系研究科 分子細胞内科学・血液内科 山本 一仁
20 山田赤十字病院 血液内科 玉木 茂久
21 三重大学医学部附属病院 第二内科 影山 慎一
22 近畿大学医学部附属病院 第三内科 芦田 隆司
23 松下記念病院 内科 魚嶋 伸彦
24 大阪府立成人病センター 第五内科 平岡 諦
25 りんくう総合医療センター
市立泉佐野病院
内科 玉置 俊治
26 兵庫医科大学附属病院 総合内科血液・腫瘍科 三澤 眞人
27 岡山大学医学部附属病院 第二内科 品川 克至
28 国立病院岡山医療センター 内科 角南 一貴
29 山口大学医学部附属病院 第三内科 佐藤 譲
30 愛媛県立中央病院 血液内科 原 雅道
31 松山赤十字病院 内科 藤崎 智明
32 国立病院九州がんセンター 造血液科 鵜池 直邦
33 九州大学医学部附属病院 第一内科 原田 実根
34 社会保険小倉記念病院 内科 和気 敦
35 原三信病院 内科 上村 智彦
36 浜の町病院 内科 権藤 久司
37 長崎大学医学部附属病院 原研内科 宮崎 泰司
38 国立熊本病院 内科 日高 道弘
39 国立病院九州医療センター 血液内科 岡村 精一
40 福岡大学医学部附属病院 血液・糖尿病科 田村 和夫
41 産業医科大学附属病院 第一内科 塚田 順一
42 慈愛会・今村病院分院 内科 武元 良整

IRB通過承認通知の到着をもって試験参加施設としております。上記以外の施設でIRB通過承認通知を得ている施設がございましたら、日本臨床研究支援ユニットまでご連絡下さい。試験参加施設外であるが、症例登録にご協力頂ける施設の先生方におかれましては、上記施設の試験責任医師にご連絡いただくか、森慎一郎までご連絡頂けますようお願い申し上げます。

【有害事象ハンドリング】

  • 重篤な有害事象の定義
    試験期間中に観察された有害事象のうち、以下のいずれかに相当するものは重篤な有害事象と定義する。
    1. 死亡にいたるもの
    2. 生命を脅かすもの
    3. 治療のため入院または入院期間の延長が必要なもの
    4. 永続的または顕著な障害/機能不全に陥るもの
    5. 次世代に影響が及ぶと思われるもの
    6. その他医学的に重篤と思われるもの
    尚、6)については「National Cancer Institute-Common Toxicity Criteria (NCI-CTC version   2.0,Jan.30,1998)?日本語訳JCOG 版?」(付)の grade4 を参考にする。但し、この場合原疾患と治療内容を考慮し、造血幹細胞移植に伴う血液毒性や原疾患の再発など、試験開始前からその発生がある程度予測可能な有害事象については対象としない。


  • 重要な薬物有害反応
    試験期間中に観察された有害事象のうち、以下のいずれかに該当するものは薬物有害反応と定義する。
    1. 有害事象の原因が使用薬物にあるという論理的可能性が存在する場合
    2. 薬物相互作用が疑われる場合
    3. 有害事象の原因が不明の場合

    薬物有害反応のうち、下記分類によるGrade 3 以上の薬物有害反応を重要な薬物有害反応と定義する。
    Gradeは、NCI CTC version2.0 ( JCOG 日本語版) に基づき判定する。
    NCI-CTC version2.0(JCOG日本語版)に記載のない項目は、以下のように分類する。

    • grade 1:軽症 / 軽度の毒性
    • grade 2:中等症 / 中等度の毒性
    • grade 3:重症 / 重度の毒性
    • grade 4:生命を脅かす、又は活動不能にいたる毒性

  • 重篤な有害事象及び重要な薬物有害反応が発生した場合の措置
    1. 重篤な有害事象が発現した場合や、重要な薬物有害反応が発生した場合には、試験分担医師はすみやかにデータセンターにFAX等で緊急報告する(72時間以内)。
    2. 続いてデータセンターは、研究代表者にFAX等で緊急報告する。
    3. 更に試験分担医師は〔重篤な有害事象〕または〔薬物有害反応〕に関する詳細報告書を作成し、医療機関の長及びデータセンターに提出する(7日以内)。
    4. データセンターは緊急報告と同様に研究代表者に提出する。
    5. この場合、試験分担医師は試験継続等について試験審査委員会の意見に基づき、当該医療機関の長の指示を受ける。また、発現した有害事象については、可能な限り追跡調査を行う。
    なお、重篤な有害事象及び重要な薬物有害反応が生じた場合、研究代表者は効果・安全性評価委員会にて検討し、必要に応じ試験参加施設に連絡するなど安全性の確保のためにすみやかに必要な処置を講じる。

【Q and A】

作成中。

【試験に関するお問い合わせ先】

研究事務局
国立がんセンター中央病院 幹細胞移植療法科
森 慎一郎
tel 03-3542-2511 fax 03-3542-3815

データセンター
NPO法人日本臨床研究支援ユニット
データセンター血液ユニット
tel 03-3254-8028 fax 03-5298-8536


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