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高血圧患者における年齢階層と
     動脈硬化度、高血圧合併症との関連臨床コホート研究
       
       「 高齢者高血圧コホート研究(J-CHEARS Study)」


研究概要

研究実施計画書(プロトコール)等

事務局からのご連絡 (研究進捗状況等)




 私達は、公益信託日本動脈硬化予防研究基金からの助成金による支援を得るという貴重な機会に恵まれ、最も頻度の高い生活習慣病といえる高血圧の、より適切な管理方針を確立するため、多施設による高齢者高血圧患者のコホート疫学調査、「高齢者高血圧コホート研究(J−CHEARS Study)」を立ち上げました。
 本研究は、公的な資金を得ることにより、いろいろな治療薬剤に偏らずに、広く高血圧治療の実態についての調査を行うとともに、通常私たちが行っている医療について、広く枠組みを超えた医師同士で情報を集めあい、最良の医療に向けて行う、医師による研究です。
 そしてこの研究により、今後の高齢化社会を考慮した、日本独自の意義深いデータが日本のみならず世界に発信できることを期待しております。さらに本研究の成果を基本として、より的確な高血圧診療を実施できることにより、動脈硬化性疾患・寝たきりの減少に貢献できるものと確信しております。
 私達は数多くの先生方に当研究に参加頂きたいと考えております。同じく志をお持ちの先生方におかれましては、是非とも当研究にご参加くださいますようお願い申しあげます。
 この研究はわが国初めての高齢者高血圧患者大規模臨床コホート研究といえ、以下のような特徴を持ちます。

 

【 生活習慣も含めた包括的評価 】
脳血管障害や虚血性心疾患は、生活習慣病の代表とされていますが、日常における食事や身体活動を的確に評価する試みは従来の高血圧診療に欠けていた点です。高齢者高血圧の診療に関しては、古典的な危険因子に生活習慣も含めた包括的評価が重要であると考えます。

【 治療管理下にある高血圧患者のコホート 】
心血管疾患における診療ガイドラインの根拠は、主としてフラミンガム・スタディに代表される一般住民を対象にした観察コホート研究の成績ですが、これらは治療管理下にある高血圧患者に関する詳しい情報を欠いています。心血管疾患の要因解明には治療管理下にある高血圧患者のコホート研究も必要です。

【 降圧療法の実態の把握 】
わが国で使用される降圧薬の種類は非常に多岐にわたっていますが、降圧薬の選択は、主に海外のevidenceによるところが大きいのが実情です。どのような降圧薬が実際に広く使用されているか、その心血管疾患予防効果はどの程度のものか、高齢者の降圧薬治療では、何が適正であるかに関しては情報が不足しており、国内の実態を把握する意義は大きいと考えます。

【高齢者高血圧と動脈壁コンプライアンスの関連の検討 】
高齢者高血圧の特徴は、収縮期血圧や脈圧の上昇であり、これらは加齢にともなう大動脈などの弾性動脈の血管壁コンプライアンス低下が原因となっています。近年欧米では、脈波伝播速度を用いた研究が次第に増加しつつありますが、わが国ではその大規模研究を欠いているのが実状です。

【高齢者高血圧の管理状況と要介護状態発生の検討 】
脳血管障害や虚血性心疾患などをもとにして、要介護状態になることは少なくありません。今後このような介護を必要とする高齢者を減らすためには、これらの疾患の根底となる高血圧の管理状況とその後の脳血管障害や虚血性心疾患の発症、要介護状態の発生との関連を明らかにし、適切な対策を検討する必要があります。